【教員プロフィール】
西森 拓(にしもり ひらく)
明治大学 先端数理科学インスティテュート
専門は現象数理学と非平衡物理学。秩序立った自然の様子から、複雑な生命現象や社会現象まで、あらゆる現象がどのようなメカニズムで動いているかを「数理科学」の視点で研究しています。
アリの優れた社会は、人間社会のヒントになるかもしれない
小さなアリ。一匹の様子を見ていても、賢い動物には見えません。でも、人間が200万年の歴史しか持たないのに対し、アリの歴史は7,000万年を超えています。アリは人間よりはるかに長い歴史を生き抜いてきた、優秀な「組織的」動物なんです。
そんなアリの持つ、集団で発揮される賢さ「群知能」を、生物学の視点ではなく、「数理科学」の視点から研究するのが西森先生。数理科学の力を借りて、アリの持つ集団の賢さの秘密を、覗いてみましょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。