Meiji.net

2021.03.29

「法律を破った人」と、共に生きるということ

  • Share

上野 正雄【教員プロフィール】
上野 正雄(うえの まさお)
明治大学 法学部 教授
専門分野は、犯罪の原因と対策、犯罪者の処遇、そして裁判官時代から強く関心を持っていた少年法です。裁判所では数多くの刑事事件や少年事件を担当しました。「社会を犯罪から守る」ためにはどのような法律や制度が有効であるかを研究しています。

少年法は「誰」のため?

上野 正雄 2022年4月より、成人年齢が20歳から18歳に変わります。その中で、少年法の適用年齢の引き下げが検討されてきました。少年犯罪の件数は、ピークだった1980年代と比べ著しく減少していますが、「もっと厳しい罰を与えるべきだ」という声は少なくありません。

 でも、そもそも少年法って、誰のために、何のためにあるのでしょう? なぜ、刑法と分けているのでしょうか? 「法律を破った人」のほとんどは、社会に帰ってきます。ちょっと視野を広げて、あらためて犯罪を抑止する方法を考えてみませんか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

  • Share

あわせて読みたい